仕事はwin-win-winで三方よし

若いころは自分が大事。 払ったら払った分だけモトが取れないと気分が悪く、もらったらもらった以上に成果を出さないとプライドが傷つく。 根っからの職人気質とはいえ、お客さまに頭を下げるのがイヤで、ずいぶん生意気な商売をやってました。 バカでしたね。50歳をすぎてからようやく「三方よし」。win-win-winがいいですね。


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あいてが儲かるように、得するように、
なんとか繁栄してもらおう、と、
いつも考えていたら、
けっこう豊かになれました。
・・・こういう気分が共有できる方と仕事を。

近江商人の「三方良し」は商いの心髄

きょうのテーマは
いまさらながらwin-win(ウィンウィン)です。
まえはこんなこと思わなかったんですが、
お客さんとの関係は
win-winでありたいというように、
だんだん強く感じるようになりました。
50歳をすぎてからですね。
win-win(ウィンウィン)というよりも、
もうちょっと正確にはwin-win-win(ウィンウィンウィン)。
売り手よし、買い手よし、世間よし。
──近江商人の「三方よし」ですね。
これを望むようになりました。
win-winはすでに死語だともいわれていますが、
「三方よし」は不滅ですからね。
いまさら青臭いことを言うようですが、
ビジネスはすべからくこうでありたい。
そっちのほうが居心地がいいと気づいたからですね。
これはもちろん、
自社の姿勢を正すべきものなんですが、
わたしの場合はあつかましく、
それを相手(お客さん)にも求めるんです。
あなたにも求めます(ё_ё)
心がwin-win-winになってますかっていう確認を、
させていただきたい。
若いころはなんせ、
なにより自分が大事ですから、
win-winなんて言葉は知っててもピンとこなかった。
われわれはお客さんからお金をいただいている。
だから当然、
いただいた以上のベネフィットをお客さまにお返しする。
それが仕事であって、
関係性のすべてである。
──と、
そんなふうに考えていたように思います。
>わたしは、
>やると約束したことはきっちりやっておりますが、
>なんか問題ありますか。

って、
心がケンカ腰なんですよ、
お客さん相手に。
そんなふうにプライドで心を突っ張って、
完全主義へ自分を追いこんで、
がんばってがんばって、がんばった。
起業してからの5~6年、
まだ30代後半から40代の前半です。
若かったんですなぁ‥‥ε=( ̄。 ̄;)

いくつになっても職人気質は抜けないが

こっちがケンカ腰だと、
返す刀で相手も向かってきます。
>なんや、
>いっちょまえな料金取ってんのに
>こんなこともできんのかい!
>うちはカネ払ってるんやから
>このくらいやってくれてあたりまえちゃうんか。
>それがそっちの仕事やろ!

とか。
言われてなくても言われたような気になるもので、
いちいちカチンときましたが、
ムキになって食いついていきました。
意地でも成果を出そうとする性分ですし、
相手もそこを見越して煽っていた部分もあります。
ほんまに若かったんですなぁ‥‥ε=( ̄。 ̄;)
いまはムキになることもないかわりに、
そこまで必死に食らいつくこともありません。
根っこのところの職人気質は変わっていませんが、
経験が豊富になるにしたがって、
はじめに意図したとおりの成果が、
意図したとおりのタイミングで出せるようになってきます。
お互いがハッピーな感じ、
win-winな関係がだんだんわかってきた。
20年近いキャリアの中には、
一生懸命させていただいたつもりでも、
気持ちのよくない終わり方をした取引がいくつかあります。
こんなお客さんはもう2度といやだな

感じたこともある。
それがどんな内容だったか、
もう忘れてしまいましたけど、
そういうときはどっちもが損したと感じていることでしょう。
じゃあどんなとき、
そんな不幸な終わり方をしたのか。
男と女が別れるときにも似てるんですよ、
これは。
どちらかいっぽうでも、
自分の立場だけに固執しているとそうなります。
わたしが飲食店──たとえば焼き鳥屋さん──を、
経営してたとします。
若いころは「コト」より「モノ」
よそより圧倒的に良い材料で、
我流ではあるけれど絶対に真似のできない唯一無二の味わいを出して、
それを食べていただくことがすべて。
口に合わなかったらお代はいらない。
カネは返すから二度と来るなっていう、
そのくらいの気合い。
この味がなんでわからんのかなぁ。
舌がおかしいねんな、この人らは。
と、いらだつ。
いまはちがいます。
「モノ」より「コト」を大切にするようになりました。

目指すは高級ラウンジのおもてなしか!?

お客さんが一歩、
お店の敷居をまたいで入ってきていただいてからお帰りになるまで、
ずっと居心地がいい。
いやもっとそれ以上に、
おうちに帰ってからおやすみになるまで。
いやもっと、
次の日お目覚めになってからも‥‥
って、
高級ラウンジのおねえさんじゃないんですけど。
焼き鳥がおいしいっていうだけじゃなしに、
場の雰囲気全体が気持ちよく、
まわりの他のお客さんとも溶けこんでいただいて、
喜んで帰っていただいて、
そしてまた楽しみに来ていただきたい。
店の真ん前に車を停めっぱなしにするような
マナーのよくないお客さんには、
来てほしくない。
だからといって、
そういうお客さんを追い返すんじゃなしに、
いつのまにか立ち寄らなくなる、
そんな店にする。
そのほうがけっきょく楽なんだと気づかされました。
それはきっと、
わたし自身がいいお店に行くようになったからでしょう。
お料理がうますぎて、お酒もうますぎて、
居心地がよすぎる。
>ああ~っ、あのお店、
>また行きたいなぁ~

そう感じずにはおられない、
圧倒的にすばらしいおもてなしの数々。
「モノ」より「コト」っていうのはそういうニュアンス。
何が食べたいとか、
どれがおいしいとか、
そういう次元ではない何かです。
いい気分になりたいとき、
ちょっとでも安いほうが‥‥
なんて
これっぽっちも思いません。
そういう価値観の共有を、
自社のお客さまにも求めている‥‥っていうか、
求めたい。
わたしと仕事をするっていうときは、
お互いのこと、世間のこと、
win-win-winを意識しながらやりましょうよ、
と。
そういうところの本気度を上げていきたい。
お互いのリスペクトがあると仕事は楽しくなります。
やりがいがもてて楽になります。
これから当社のお客さんになっていただけるみなさん、
わかっていただけましたかなあ。
ある意味とってもめんどくさいんですよ、
この会社。
あたまを「三方よし」にしてないと、
わたしに叱られますよ。
>なんだおまえ、
>客を叱んのか?
>カネを払うのはこっちだぞ。

ですか。
いや、すいません。
叱るっていうのは冗談ですけども、
めちゃめちゃ威圧感が出るみたいです。
こちらのモチベーションが上がるような、
そういうつきあい方をしていただけるほうが、
けっきょくお客さんにとってもトクなんですし。
業者扱いしないほうがトクなんです。
それはなにもウチだけじゃなく、
です。
わたしたちは、
なんとかお客さんに喜んでもらおうと、
一生懸命に仕事に取り組む努力をしています。
>お客さまは神さまです
なんてことは思っていません。
売る側が「下」で買う側が「上」とは考えない。
わたしもあなたも、
儲けたい気持ちはいっしょですし、
抱えている課題も似たようなもんのはず。
だったら、
同じ方向を見ながら話したほうが実りが大きい。
お客さんとは対等なパートナーでありたい
というのが、
いまのわたしの気持ちです。
では最後に、
「三方よし」が出たついでに、
近江商人の商売十訓ってやつもご紹介しときましょうか。
もちろんご存じでしょうけど、
ここでもういっかい、
一字一句を読みかえしながら味わってみるのもいいもんですよ。
1.商売は世のため,人のための奉仕にして,利益はその当然の報酬なり
2.店の大小よりも場所の良否、場所の良否よりも品の如何
3.売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永遠の客をつくる
4.資金の少なきを憂うなかれ、信用の足らざるを憂うべし
5.無理に売るな、客の好むものも売るな、客のためになるものを売れ
6.良きものを売るは善なり、良き品を広告して多く売ることはさらに善なり
7.紙一枚でも景品はお客を喜ばせばる、
     つけてあげるもののないとき笑顔を景品にせよ
8.正札を守れ、値引きは却って気持ちを悪くするくらいが落ちだ
9.今日の損益を常に考えよ、
     今日の損益を明らかにしないでは、寝につかぬ習慣にせよ
10.商売には好況、不況はない、いずれにしても儲けねばならぬ
近江商人の商売十訓