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中小企業の連携は人間対人間の直接的なつきあいになります。大企業とちがって専門のエージェントがあいだに入ることは少ないためです。 単に商売上の損得勘定だけでは、あとでごちゃごちゃと感情面がこじれてビジネスモデル自体も破綻します。 儲かりはじめるとモメます。「ソーシャルキャピタル」という概念を覚えておかれてはいかがでしょう。

ソーシャルキャピタルを意識した連携体づくり

ソーシャルキャピタル
という概念は中小企業家同友会で学びました。
単なる損得勘定による結びつきではなく、
お互いの理念に共鳴しあえる信頼関係をベースにした
「社会関係資本」のことらしいです。
人財の幅が不足している小規模企業では、
外部経営資源を活用し、
複数の会社間で弱点を相互補完するようなパートナーシップが不可欠と考えます。
わが社は10年以上も前から
「ビジネスパートナー契約」「業務委託契約」

2つの契約形態によって
組織力の補強を試みてきました。
特に、
はやらせ屋事業部をスタートした11期(08年)からは、
「連携なくして繁栄なし」
をスローガンに
Win-Winの連携を模索しており、
外部資源の活用度を示す「外注費+外注加工費」
着々と伸びています(下のグラフ)。

この費用は
MGでいうところの「F4」(=戦略費)で、
GアップのためのFアップと言えます。
14期までは、
コミュニケーション不足やマネジメントスキル不足が原因で、
外注先とのすっきりしない関係が改善できませんでしたが、
柴田部長のマネジメントに対する意識が高まるにつれ、
外注ガイドラインの整備も進み、
相互のやりとりが潤滑になってきました。
お互いの経営指針書を活用するやり方が功を奏しています。
連携先各社には、
当社の年に一度の経営指針発表会に出席していただくだけでなく、
毎月実施している「経営指針見直しミーティング」にも
最低1回はお越しいただくこととし、
情報交換の密度が上がりました。

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下から目線な組織図

神戸(北野)や大阪(梅田)でドレスショップを展開されている
株式会社フィールドさん。
そこの会社の代表が畑竜次というかなりユニークな人
でして、
ふだんから懇意にさせていただいております。
中小企業家同友会でも同じ支部に所属しているご縁がありまして、
フィールドさんの組織図を見せてもらったことがありました。
一般的に組織図といえば社長(CEO)が「上」で、
「下」へ行くほど役職が「低い」という構成になっているのですが、
それは上下が逆になった変な組織図でした。
一目見てビッと気に入ってすぐにパクり‥‥
いや、
参考にしました。
ふだんから「上」「下」もないと思ってますけど、
どうせ描くならお客さまや社員さんたちが「上」のほうがいいでしょう。
経営者は社員さんたちを「下」から支えるのような存在だっていうのが
畑さんの哲学なんです。
ハタボー!すばらしいじょー!(≡^∇^≡)
で、
できあがった下の組織図は
フィールドさんのではなく当社のものです。

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